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【ウソだろ】Bar毒入りおむすびが閉店!現場では何があったのか?マスターに聞いてみたぞ

Bar毒入りおむすび閉店

こんにちは!管理部の福井です。





当社が運営していた「Bar 毒入りおむすび」が2022年12月31日をもって閉店した。営業期間は約18ヶ月と短い命だった。








毒入りおむすびに何があったのだろうか・・・??





すみません、、もう僕には無理です、、

バカヤロー!この根性無しがー!





ガラガッシャーン!





、、、





というやり取りが閉店時にあったかどうかは定かではないが、実際何があったのかバーのマスターだった矢倉に話を聞いてみたぞ。








Bar 毒入りおむすびがあったビルの1Fの居酒屋味穂さんに集合。心もとないので無限の風来坊社員の松山も呼んでみた。ただの飲み会ではないぞ。





閉店した理由とは?

閉店した理由って売上が悪かったん?

いや、コロナで休業してた期間(約4か月)と週末のみの営業にしていた最後の3ヶ月以外は、黒字だったんですよ。そんなに大きく黒字とかではないですが。

じゃあなんで閉店したん?

それは、僕が体壊したせいなんです。近隣のバーとかと繋がりを作ろうと思って、営業かけて飲み過ぎることがしばしばありました。ただそこそこ量を飲まないと繋がりができないということもあり、体にきましたね、、





Bar 毒入りおむすびがあった場所は、心斎橋のアメリカ村。大阪のミナミでバー経営しようと思ったら「酒に強いこと」は能力の一つとして必要だと矢倉は語っていた。この辺については、あとで詳しく聞いているぞ。





未経験での事業開始

飲食業界未経験で、いきなりバーを運営するというポジションになったわけやけど、その点はどうやった?

もっと勉強や修行してから始めればよかったという後悔もありますが、未経験だからこそ型にはまらずやれたし、周りの人をめっちゃ頼れたといういい面の両方がありますね。

一長一短やな~。ちなみに一番大変やったことってどんなことなん?

やっぱり酔っ払いの対応は大変ですね~笑 人って酔い過ぎると大体の人がヤバイです笑 すでに店内にお客さんが入ってて、そこへ新たにすごい酔っ払いの人が来店した時は、「お兄さん、ここちゃうでしょ~」という感じで謎のかわし方して、店に入れなかったですね。「お勧めの店教えましょか?」とか言いながら一緒に道路まで出たら、基本もう来ないですね。

それって一歩間違えたら危なくない?めっちゃ怒られるとか?

それやらないと元々店の中にいる人が冷めてしまうんで。やらないとまずいんですよね。

なるほどな~。ちゃんとバーのマスターのテクニックになってるやん。

それも行き当たりばったりでやってたことですね。心得みたいなのを教えてくれる人は結構いるんですが、具体的なテクを教えてくれる人は、あんまりいなかったです。ミナミでお店できたのはいい経験でしたけど、今になって考えると、かなりチャレンジングなことやったなと分かってきました。

バーやる前と後では自分自身に変化はある?

少々のことではビビらなくなりましたね。僕ビビりなんですけどね~。





「少々のことではビビらなくなった。」このことを定量化するのは難しいが、この言葉がすぐに口から出たのは、はっきりと変化を実感しているからだろう。周囲から見ても、バーカウンターに立つ姿が日に日に様になっていったように思う。最初は、連れてこられた感半端なかった。








完全歩合制

矢倉は元々無限の社員だったが、バー事業開始とともに退職し、個人として無限と請負契約しバーカウンターに立っていた。その辺について聞いてみた。





実は無限の社員じゃなかったってところを聞きたいんやけど?

バーをやること自体が僕のわがままみたいな部分もあって、会社にお願いする形で始まりました。無償でもいいからバーやりたい!って言うたと思います。

それで、実際に独立して飲食店を経営する人の本気度を考えると、完全歩合制みたいなもんじゃないかと。

そうです。でも、日本の雇用形態だと完全歩合制って無理なんで、いったん会社をやめて、個人として請負契約をしてたって感じです。

実際、その働き方ってどうやったん?

集客できれば、結構稼げる仕組みを作ってもらったのでやる気は出るんですが、実際は不安がすごいです笑 最初の初期投資の部分なんかは会社の店なんで、実際に独立してやってる人とは違いますけど、店が開いてからは、お客さん来ないと実入りがなくなるので不安がすごいです。

仕組み的にはうちの会社っぽい感じするな~

そうですね。無限ぽいですね~。





集客の作戦とは?

どんな風に集客してたん?

まずは1日店長企画ですね。これは僕の友人とかに1日店長として入ってもらいました。もちろん僕も手伝いながら。その人の友達を呼んでもらうというシンプルな作戦なんですが、結構集客できてよかったですね。

何回もやってたもんな。

1日店長やってくれる人も楽しんでくれるし、新規のお客さんと既存のお客さんが仲良くなったりして売上以外の面でもよかったですね。

近隣店舗に営業(飲みに行って店の人と仲良くなる)して、集客する作戦についてはどう?

僕の地元の友達から集客をはじめたんですが、それだけやとやっぱり長く続かないと思ったんで、新規のお客さんを掴むために、近隣のバーとかに営業をかけていきましたね。

それってどういう流れで集客効果があるん?

飲食店の横のつながりって結構大事でして、例えばお客さんに「この後3人で行けそうなオススメのお店ない?」と聞かれたどこかの店のマスターが、毒入りおむすびをオススメしてくれる、みたいなこととか、お店の人自体が仕事あがりに来てくれる、みたいな機会を増やす効果を狙ってましたね。

でもお酒を飲み過ぎて、体を壊してしまったと、、

そうですね。効果としてはまだ足りてはなかったんですが、ちょいちょい来てくれましたね。でも、僕自身が元々お酒が強くないので、体がかなりきつかったですね。なので、去年の10月からは週末営業のみにさせてもらったんですが。

作戦失敗やったってことはない?結局酒で体壊したのは、そっちの方向に寄せ過ぎたってことではないん?

いや~それはありますけど、、、それで言うと、バーって結局そっち側(横のつながりを拡げていく)だと思うんですよ。本当に長く続けるならば。そう言う意味だと僕はバー経営者としては向いてなかったかもしれませんね。

近隣店舗の人と仲良くなるために酒を飲む。そして、その人が自分の店に来てくれたら、「矢倉さんも一杯どうぞ」という流れになって、売上のためにも、ご厚意に応えるためにも飲む。どうしても酒を飲むスパイラルから抜け出せないのである。やはり大阪ミナミのこのスタイルに対応するには、「酒が強い」ということが必要な能力なのかもしれない。








独自の試み:ライブ配信について

Bar 毒入りおむすびでは、営業時間になると店内の様子をリアルタイムでYoutubeを利用しライブ配信していた。




↑定点カメラによる映像は、こんな感じで客の入り具合が確認できた。




あのライブ配信って、みんな見てくれてた?

めっちゃ見てましたね。友達も友達の彼女も笑

で、集客に効果はあったん?

最終的には、あれを見たうえで、店に来ない人が多かったですね。

どういうこと?

お客さんって、直近で身の回りに何かあって、その報告をしに来るっていうのがだいたい多いんですよ。でも人が多いとしゃべれないじゃないですか。彼女・彼氏とケンカしたとかの恋話が多いんで。

あ~、ちょっと聞いてよ的な。

誰でもいいんで聞いてほしいけど、その誰でもがおらん時はバーっていい場所なんで。

ちょっと待って!ライブ配信のいいとこってなかったん?

それこそお客さんにとってはいいと思うんですよ。僕も客の立場の時は、店の中が見えへんから覗いてみるけどマスターと目が合ったらもう断れへん!ってことありますし、ライブ配信せーへんかなと思いますもん笑

ある意味ユーザーにフォーカスしてるやん。うちの会社のクレドにあるやつ。

そうっすね笑 でもそれが店のメリットととして跳ね返ってきてなかったですね。








なかなか面白い話ではあるが、「お客さん=ユーザー」の反応を見つつ、改善策を出すまでには至っていなかったということになる。もう少し店を続けて固定客が増えた時、ライブ配信の効果がどうなっていたか見てみたかったものだ。





バーをやって一番良かったこととは?








バーやってて良かったことって何?

ある日、僕と同じくらいの年齢の男3人組が来たんですよ。まるっきり知らん人で新規で来てくれました。その人たちと話して何か盛り上がったんです。そうしたら、もう1回来てくれたんです!そん時はうれしかったですね~。

ええ出会いやん。

そうですね。そういう人と人のつながりで新しい小さいコミュニティが生まれるのが楽しいですね。バーやってた期間が、今までの人生で一番時間が経つのが早かったですわ、、





大阪ミナミという土地柄、ちょっと怖い思いをしたり、誰も来ない夜を何度も味わったりしたが、その分友人以外のリピーターができたことは、喜びも一入だったようだ。





以上、「Bar 毒入りおむすび」という事業がどうだったのか、少しでも伝わっただろうか?撤退してしまったが、無限がどんな事業をやっているのか?無限と言う会社の風土はどんなものなのか?といった部分が少しでも伝われば幸いだ。





ちなみに撤退作業もほぼDIYでやった。次のお店が居抜きで入ってくれたので幾分楽だったが、こういう未経験もおもしろがってやっていく会社である。








会社にとって1つの事業が生まれて終わった。無駄にはせず、かといってすがりもせず、新たにご紹介できる事業にチャレンジし続ける予定である。





福井が外壁塗装をしている時、矢倉はコロナに感染、、、おい~!